皆さんこんにちは、日本の投資家AFURO KENです。
今回は、投資の経済学、異次元の配当利回りを持つ米国株銘柄として、ベクターグループをご紹介させていただきます。
当ブログのYouTubeチャンネルを以下に示します。
これから米国株投資を始めたいと言う方は以下の記事に基本事項が書いてあります。
米国株を始めるにあたって避けて通れない、投資の神様ウォーレン・バフェットの生い立ちから現在に関しては以下の記事が参考になります。
目次
ベクターグループ (VGR)とは
ベクターグループ (Vector group; ティッカーコードVGR)は、マイアミに本社を置く、米国のタバコおよび不動産事業を行う企業で、1873年に設立されました。タバコに関しては、リゲット・グループを通じて、各種ブランド名で製造と販売を行なっています。不動産に関しては、ニュー・バレーを通じて事業を行なっています。
ベクターグループ (VGR)の実力
以下はここ10年間のベクターグループの株価チャートです。
右肩上がりどころか、ここ最近は下落し続けており、10年前の水準よりも下がりつつあります。
ではなんでこのような銘柄をあえて記事にするのでしょうか?
配当です。
連続増配は20年間。
配当利回りはなんと驚きの12.97% (2019年11月7日)です。
今まで私が紹介した銘柄の2-3倍になります。
異次元の破壊力です。
配当性向は150-500%程度で推移しており、現時点で150%程度 (2019年6月30日)となっています。これは配当維持できるのか疑わしいですね...
2020年の第1四半期より四半期配当を0.20ドルに減配しました。年間配当も払わなくなるだろうとのことです。(SeekingAlpha: 2019年11月7日)
ベクターグループ (VGR)の今後
以下にベクターグループの今後の予想も含めた財務状況を示します。
売上高は維持されてはいるものの、純利益は昨年大幅に下落、今後も右肩下がりの予想となっております。非常に厳しい状況です。
米国におけるタバコ規制が影響しているものと思われます。
最近のタバコの規制に関しては、同じタバコ銘柄のアルトリア・グループの記事に詳細が書いてありますのでご参照下さい。
以下に2016年から3年間のベクターグループのキャッシュフローを示します。
営業キャッシュフローはプラス、フリーキャッシュフローもプラスを確保できているようです。
その他目立ってこれがというニュースは検索した限りではなさそうです。
SeekingAlphaの記事では減配の懸念が示唆されています。
ベクターグループ (VGR)のまとめ
異次元の高配当銘柄であるベクターグループに関してお話しさせていただきました。
業績は右肩下がりで、以前から減配のリスクが示唆されています。
一方でキャッシュフローは一見すると問題なさそうです。
ギャンブル好きの方がリスク承知で投資するにはいい銘柄であると思いますが、安定感を求める方は避けたほうが無難であると思います。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
*記事中のグラフ、財務状況はSBI証券公式ホームページを参照させていただきました。