皆さんこんにちは、日本の投資家AFURO KENです。
今回は、米国株高配当銘柄の中で今買うべきなのはどれか?に関してお話ししていきたいと思います。
これから米国株投資を始めたいと言う方は以下の記事に基本事項が書いてあります。
米国株を始めるにあたって避けて通れない、投資の神様ウォーレン・バフェットの生い立ちから現在に関しては以下の記事が参考になります。
ウォーレン・バフェット投資に関する12の原則に関しては以下をご参照下さい。
目次
アルトリア・グループ
アルトリア・グループ (Altria Group; ティッカーコード: MO)は、バージニア州ヘンライコ郡に本社のある世界最大のタバコ企業であり、1985年に設立されました。2003年にフィリップ・モリス・カンパニーズから社名を変更、現在の社名となっています。タバコの他にワインの製造・販売も行っています。
・ここ数年間はタバコ規制に伴い株価が低迷
・連続増配は9年間
・配当利回りは6.96%
・ビールの世界トップシェアを誇るアンハイザー・ブッシュ・インベブの大株主
・カナダの大麻製造会社であるクロノスグループを買収
・米国においてIQOSが認可
・電子タバコであるJUULの規制で大きな痛手
詳細は以下をご参照ください。
アルトリア・グループは他のタバコ銘柄同様、株価はここ数年間低迷しています。特に電子タバコであるJUULの規制などでかなり厳しい状況であると言えます。ただし、IQOSの米国における認可や、その他の事業展開など、比較的今後の期待が持てる銘柄と言えます。
フィリップ・モリス・インターナショナル
フィリップ・モリス・インターナショナル (Philip Morris International Inc.; ティッカーコード: PM)はニューヨーク州に本社を置く世界最大のタバコメーカーです。米国は訴訟大国であり、訴訟リスクを減らすために米国部門としてアルトリア・グループを切り離し、フィリップ・モリス・インターナショナルは統括本部をスイスのローザンヌに置いて、米国外の事業を行なっています。日本ではフィリップ・モリス・ジャパンとして事業を展開しています。
・ここ数年間はタバコ規制に伴い株価が低迷
・連続増配は11年
・配当利回り5.43%
・紙巻タバコからリスクの低いと言われている加熱式タバコであるIQOSへの移行を推奨する形で禁煙を勧める
・米国においてIQOSが認可
・日本ではタバコ規制で市場が縮小する中、gloやPloom TECHとの争いで苦戦
詳細は以下をご参照ください。
フィリップ・モリス・インターナショナルもやはり規制に伴い株価が低迷。IQOSが今年に入って米国で認可されたことがアルトリア・グループ同様追い風になると思われる。日本では規制が進む中、その他加熱式タバコの争いで苦戦しているようです。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ (British American Tobacco Plc.; ティッカーコード: BTI)は、イギリスのロンドンに本社を置く、英国のタバコ製造・販売企業です。ロンドン証券取引所に上場していますが、米国証券取引所にもADRとして上場しております。ADRとは、American Depositary Receipt (米国預託証券)の略で、米国外で発行された株式を裏付けとして預託銀行で発行され、米国の証券取引所に上場している有価証券となります。つまり、厳密には株式とは異なりますが、ほとんど同じ扱いです。
・他のタバコ銘柄同様、ここ数年は下落の一途
・ポンド建てでは1999年から20年程度連続増配
・配当利回りは7.34%
・ADR銘柄であり、二重課税の問題がない
・紙巻タバコ、加熱式タバコ、蒸気式タバコの中から喫煙者に合ったものを提供していくという経営スタイル
・日本では直接タバコ葉を加熱しないglo sensという新商品が登場
詳細は以下をご参照ください。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコもタバコ規制で株価は下落。連続増配は他の銘柄と比較すると長く、ADR銘柄であるため二重課税の問題がない。フィリップモリス同様、加熱式タバコであるgloが日本で苦戦する中、直接タバコ葉を加熱しない新商品であるglo sensを投入してきました。
タバコ銘柄の関連ニュースまとめ
ここ最近の規制の代表的なものを提示します。
以下が2018年11月に発表されたメンソールタバコ、フレーバー系電子タバコに対する規制に関してです。
以下が2019年4月に、FDAが電子タバコとけいれん発症の因果関係の調査を開始したとの報道です。
以下は2019年5月に、アメリカ連邦裁判所がFDAに電子タバコの規制を求めたという報道です。
なんと2019年6月には、サンフランシスコで電子タバコ販売が禁止となってしまいました。
以下に株価にプラスになるようなニュースを示します。
IQOSの米国での認可です。アルトリア・グループ、フィリップ・モリス・インターナショナルにとっては追い風になると思われます。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、JT、フィリップ・モリス・インターナショナルの2社との差別化を図るべく日本国内に新型の蒸気式タバコのglo sensを投入してきました。
健康被害に関しては議論の余地がありそうですが、タバコの葉を直接加熱しないなどイメージは良さそうに思えます。
今買うべきタバコ銘柄はどれか?
まずフィリップ・モリス・インターナショナルは、加熱式タバコを勧めることで、禁煙を勧める方針であるにも関わらず、その加熱式タバコ自体の安全性が不明。さらに米国でIQOSが認可されたのはプラスのニュースであるが、日本ではすでにglo、Ploom TECHと三つ巴の攻防。かなり厳しい状況であると思われます。私個人としてはあまりお勧めはできません。
次にアルトリア・グループですが、もともとはフィリップ・モリス・インターナショナルの米国部門です。IQOS認可はプラスですが、電子タバコ規制のためにJUULはかなり厳しい状況です。フィリップ・モリス・インターナショナルと違うのは、ビールや大麻などの他の事業展開を試みている部分です。健康増進の中、厳しいタバコ産業以外にも保険をかけるというのは、個人的にはかなりプラスであると思われます。よって、個人的に勧めるならこの銘柄かと思います。
最後にブリティッシュ・アメリカン・タバコです。規制の影響で厳しいことは変わりありませんが、日本でJT、フィリップ・モリス・インターナショナルの2社との差別化を図るべく、蒸気式タバコであるglo sensを投入してきました。健康に全く問題がないとは言えないとは思いますが、個人的にはフィリップ・モリス・インターナショナルよりもお勧めです。
よって、結論としては
アルトリア・グループ>ブリティッシュ・アメリカン・タバコ>フィリップ・モリス・インターナショナル
です。
米国株タバコ銘柄にはその他にもベクターグループという異次元の配当利回りを持つ銘柄がありますので、ギャンブル好きにはお勧めです。
まとめ
投資の経済学!米国株高配当タバコ銘柄で今買うべきなのは?というタイトルでお話しさせていただきました。
あえて買うなら私はアルトリア・グループを選択します。
しかしながら、健康増進の向かい風の中、中長期でのホールドは厳しいとは思います。
配当は多少低くても、その他優良銘柄が無難と思います。
*当記事はあくまでも私個人の意見ですので、参考程度にお願いします。