皆さんこんにちは、日本の投資家兼医者のAFURO KENです。
今回は、2回の新型旅客機墜落事故を経て、米国株銘柄ボーイングの現在に迫りたいと思います。
これから米国株投資を始めたいと言う方は以下の記事に基本事項が書いてあります。
米国株を始めるにあたって避けて通れない、投資の神様ウォーレン・バフェットの生い立ちから現在に関しては以下の記事が参考になります。
ウォーレン・バフェット投資に関する12の原則に関しては以下をご参照下さい。
目次
ボーイングとは?
ボーイング (The Boeing Company; ティッカーコード: BA)はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本社を置く、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社であり、1934年に設立されました。現在は米国唯一の大型旅客機メーカーであり、ヨーロッパのエアバス社と世界市場を二分しています。旅客機の他に、軍事、宇宙産業など様々な事業を行う巨大企業です。
ボーイングの実力
以下にボーイングのここ10年間の株価の推移を示します。
2010年から2018年の間に株価は5倍以上になっております。
しかしながら、2018年末ごろから株価が低迷しております。
2018年10月29日に発生したライオン・エア610便墜落事故の影響です。
事故機は新型旅客機ボーイング737 MAX 8です。
乗員乗客189名全員が犠牲となる最悪の事故でした。
しかしながら株価は事故が落ち着いた後の2019年初めには1度高値を更新しています。
ここで2019年3月10日に発生したのが2度目の悲劇となるエチオピア航空302便墜落事故です。
事故機は前回同様ボーイング737 MAX 8でした。
乗員乗客157名が犠牲となっています。
半年で2回の墜落事故が発生したため米航空当局はボーイング737 MAXの運行停止を発表しました。
株価は急落。ボーイングの信用は地に落ちました。
現在に至るまで株価はわずかに回復したのみです。
ちなみに配当利回りは現時点で2.27%です。
ボーイングの今後
以下にボーイングの今後の予想も含めた財務状況を示します。
2019年は大幅に減収減益予想ですが、2020年には増収増益が見込まれているようです。
墜落事故後に、2019年5月には問題のソフトウェアの修正ニュースが出ています。
ボーイング737 MAXの運行再開はまだ目処が立っていないようです。
事故の影響で5000億円もの損失が出ています。
今回の墜落事故の爪痕は確実に残っているようです。
しかしながら、ボーイングは需要拡大に伴い、今後20年間での旅客機納入の見通しを引き上げています。
さらにボーイングは航空宇宙・防衛市場の需要拡大に関しても言及しています。
これらを考慮しての2020年の増収増益見込みであると思われます。
今後にはかなり期待できるのではないでしょうか?
ボーイングのまとめ
2回の新型旅客機墜落事故を経て、米国株銘柄ボーイングの現在に迫るということでお話しさせていただきました。
事故の影響でかなりの損失を計上しており、今だに737 MAXの運行再開の目処が立っていないなどのネガティブニュースが続いています。
しかしながら、将来的な旅客機納入見通しの引き上げ、航空宇宙・防衛市場の需要拡大に関しても言及しており、2020年業績予想も増収増益であることから、長期的にはかなり期待できるのではないでしょうか?
配当もありますのでボーイングへの投資は一考に値すると思います。
*記事中のグラフ、財務状況はSBI証券公式ホームページを参照させていただきました。