皆さんこんにちは、日本の投資家兼医者のAFURO KENです。
今回は【米中貿易摩擦】大幅下落?連続増配米国株銘柄スリーエム【3M, MMM】ということでスリーエム (3M, MMM)に関してお話しさせて頂きたいと思います。
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これから米国株投資を始めたいと言う方は以下の記事に基本事項が書いてあります。
米国株を始めるにあたって避けて通れない、投資の神様ウォーレン・バフェットの生い立ちから現在に関しては以下の記事が参考になります。
ウォーレン・バフェット投資に関する12の原則に関しては以下をご参照下さい。
目次
スリーエム (3M, MMM)とは
スリーエム (3M Co.; ティッカーコード: MMM)はアメリカ合衆国ミネソタ州セントポール郊外のメープルウッドに本社を置く世界的な化学・電気素材メーカーであり、1902年に設立されました。化学・電気素材以外にも、医療業界や工業など様々な事業を展開しています。日本では3Mの100%子会社であるスリーエム・ジャパン株式会社を通して事業を展開しています。
スリーエム (3M, MMM)の実力
以下にここ10年間のスリーエム (3M)の株価チャートを示します。
右肩上がりでしたが、2018年から右肩下がりとなっています。これに関しては後述します。
配当の方はどうかと言いますと、これは素晴らしいことに61年間連続増配となっております。
現時点での配当利回りは3.28%になります。
株価が下落している一方、配当は安定しており、2019年も年間5.76ドルと増配を見込んでいます。
配当性向は40〜60%程度で徐々に上昇傾向にあり、現時点で約75%弱 (2019年6月30日)となっておりますので、長期で見ると増配の余地が懸念されます。
スリーエム (3M, MMM)の今後
以下に今後の予想も含めたスリーエム (3M)の財務状況を示します。
2018年からの大幅な株価下落の割に、2019年こそ減収減益の見込みですが、2020年は増収増益を見込んでいます。
2018年からの大幅下落の一因は米中貿易摩擦であると言われています。
スリーエム (3M)を始め、中国事業の依存率の高い企業はその影響を受けています。
アジア太平洋地域の産業材の需要縮小に伴って、人員を含めたコスト圧縮で対応するも、2019年1〜3月期の決算は減収減益でした。
一方で4〜6月期に関しては、減収減益ではあったものの、ヘルスケア部門の増収により予想を上回っております。
7〜9月期も残念ながら減収減益でした。医療関連メーカー買収のコストや貿易摩擦の影響と考察されています。
以下にここ2016年から2018年の3年間のキャッシュフローを示します。
キャッシュフローに関しては、営業キャッシュフローはプラス、フリーキャッシュフローもここ3年間はプラスとなっております。
株価の下落に伴い配当利回りも高くなり、増配の実績を考えると魅力的でもあります。
次の決算に非常に注目が集まるところですね。
スリーエム (3M)のまとめ
【米中貿易摩擦】大幅下落?連続増配米国株銘柄スリーエム【3M, MMM】ということで、スリーエム (3M, MMM)に関してお話しさせて頂きました。
ヘルスケア部門の増収の一方で、その他部門は米中貿易摩擦の影響もあり、非常に苦戦しております。
連続増配記録の実績を考えると魅力的にも見えますが、減収減益の今は投資は熟考すべきと思います。
*記事中のグラフ、財務状況はSBI証券公式ホームページを参照させていただきました。